有蓋貨車

有蓋車は、屋根の付いた貨車で、雨に濡れてはいけない貨物を収容輸送します。
荷役するためのドアが側面に取り付けられています。
始めの頃は人力での荷役を想定していましたが、後にフォークリフトによる荷役を想定した設計になっています。
日本の鉄道では、鉄側有蓋車と鉄製有蓋車をさらに区別しています。
有蓋車の派生車種として様々な特殊仕様を持った貨車が開発されています。
冷蔵車
冷蔵車は、車体に断熱機構を備えて車内を保冷・保温した状態で走行できる貨車で、肉類・魚介類・乳製品・飲料・冷凍食品などの食品類の輸送に用いられます。
新しい車両では機械的な冷凍機を運転して車内を冷却していますが、もともとは氷やドライアイスといったものを用いて冷却することが想定しており、車両そのものには冷却機構が付いていませんでした。
温度維持に関する装備を除けばほぼ有蓋車と同じです。
通風車
通風車は、有蓋車の側面・妻面に多数のスリットが取り付けられていて、車内の換気をしながら輸送できる貨車です。
主に野菜・果物などの冷却するほどではありませんが、熟する時に発生する熱を取り除く必要がある食品類の輸送に用いられます。
長距離の輸送では冷蔵車が使用されます。
スリットが開閉式になっていて有蓋車と兼用できる車両もあります。
家畜車
家畜車は、ウシやウマなどの生きた家畜類を乗せるための貨車です。
換気が考慮されており、構造的には通風車と似ています。
日本では荷台が2段構造でブタ専用の豚積車、棚にカゴを載せるニワトリ専用の家禽車などが区別されていました。
これ以外に魚を生きたまま運ぶ設備を備えている活魚車、陶器を運ぶための棚を備えている陶器車などがありました。