コンテナ貨車

コンテナ貨車は、貨車自体には走行装置とコンテナを積載する装置があるのみで、貨物はコンテナに格納されて、そのコンテナを貨車に搭載して輸送するものです。
コンテナはフォークリフトなどの荷役機械によりコンテナ貨車に対して脱着可能になっています。
これにより、船舶やトラックなど鉄道以外の輸送モードとの間で貨物を積み替える作業が、荷役機械によるコンテナの積み替えだけで済むようになり大幅に省力化されています。
様々な行き先に貨物を届けるためには、コンテナ貨車を操車場で繋ぎ変えて列車を編成しなおすのではなく、荷役機械によってそれぞれのコンテナを目的地へ向かうコンテナ列車に積み替えるようになり、時間と手間を要していた貨車の中継作業も省略されました。
コンテナ貨車自体は同じものが大量に製造されて列車に連結されていて、その上に搭載されるコンテナが貨物に応じて多種多様なものが製造されるようになっています。
トラック自体を列車に搭載して輸送するピギーバック輸送では、これは貨物そのものを貨車に搭載せず、脱着可能な装置に貨物を搭載しているという点でコンテナ貨車と類似した性格を持っています。